先発から抑えに転向したヤクルト小川が、またもリードを守りきれなかった。7日の試合では9回に5点差逆転を許したが、この日は1点リードの9回に登板。連敗を7で止めるべく、小走りでマウンドに向かった。前回、勝ち越し弾を浴びた新井に、1死三塁から同点二塁打を許した。「前回よりはいいけど、もっと状況判断して抑え込めるようにしたい」と絞り出した。

 前々日の本塁打は直球だったが、今回も直球を左中間に打たれた。フルカウントから捕手中村の外角カットボール要求に、マウンドを1度外した。もう1度出た同じ球のサインに、首を振って内角低め直球を選択した。小川は「外角低めで内野ゴロもありだったと思うけど、当てるつもりで高めに投げるべきだった。何とか次、しっかりやりたい」。中村は「意見を尊重した。詰まらせにいこうとして詰まってないのは反省して。逆転打を許さなかったのは良かった」。先発と違い、リベンジの場面はすぐに訪れる。【斎藤直樹】