日本ハムは11日、選手会が原案作りに携わる幼児向けのオリジナル絵本の第3弾を制作すると発表した。絵本制作は15年から行い、今年で3年連続3度目。過去2作と同様にファイターズ選手会が著作者となる。タイトルは「もりのやきゅうちーむふぁいたーず ほしのせかいへ(仮題)」。キャラクター選定やストーリー設定などに選手会が携わる。

 大野奨太選手会長(30)は球団を通じて「北海道の夜空の美しさは日本中に誇れるものだと常々感じていましたで、今回は『ほしのせかい』をテーマに選びました。子どもたちに宇宙ってどんなところなのだろうと興味を持ってもらいたいですし、ご家族で星座を探しながら読んでもらえたらいいなと思います」と、コメントした。

 シーズンオフには選手による読み聞かせイベントも行う予定だ。作画を担当する北海道・紋別市出身の絵本作家、堀川真氏(52)は「自分の星座が何座か知っていも、それがどこに輝いているかのかまで知っている人は少ないのではないでしょうか。絵を描くにあたって、星座について調べてみると、知らないことがたくさんありました。昔の人は、星空にたくさんの絵を描いて、お話を伝えてきたそうです。今回の一冊が『ほしせかい』を見上げたときに思い浮かぶ、新しいお話になれたらと思います」と、コメントを寄せた。

 球団は14年から読書促進全道キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」を実施。親子が楽しく向き合う環境作りを支援し、家庭や図書施設での読書週間の定着につなげて子どもの心健やかな成長を促す取り組みだ。

 夏休み期間には北海道内にある90の図書施設などで、小学生を対象にした「本を読んでファイターズを応援しよう!」キャンペーンも実施する。夏休みに目標冊数(1・2年生=10冊、3・4年生=8冊、5・6年生=6冊)に達すると、試合観戦チケットやロゴ入りシャープペンシルがプレゼントされる。

 また、札幌ドームでの試合開催日に読み終えた本の引き取りも実施する。14年から行われており、読了した本をクリーニング・補修し、北海道や東日本大震災で被災した東北地方の太平洋沿岸部の学校度書簡や保育施設などに無償で提供する。本を持ち込んだ人には、特製しおりがプレゼントされる。19日楽天戦から10月4日オリックス戦まで行われる。14年は1732冊、15年は481冊、16年は1716冊が集まり、一般社団法人北海道ブックシェアリングへ寄贈している。

 詳細は球団ホームページへ。