ベテランが一振りで仕事をした。1-0の7回2死満塁、ロッテは代打福浦。オリックス小林の1ボールからの2球目、外の146キロにバットを合わせた。左越えに走者一掃の3点適時二塁打だ。通算1949安打目で貴重な追加点。今季、満塁では4打数2安打の勝負強さを発揮した。「前進守備で頭を越えなきゃショックだよ。みんなよく走ってくれた」と次々と生還した後輩たちに感謝した。

 その後輩たちの姿に奮い立った。唐川が3回2死で危険球退場。緊急事態も救援陣5人がつないだ。6回の先制点は、中村のヘッドスライディングによる二塁打から。福浦は「みんな必死。失敗を恐れない気持ちが勝ちにつながる」と強調した。もう1つの後輩たちのことも気にかけている。今日19日、母校・習志野が千葉大会ベスト16をかける。「マリンで第2試合でしょ。今年は強いと思う。拓大(紅陵)には負けられないよ」とエールを送った。

 全員野球で、後半戦は負けなし2連勝。前半戦で借金30を抱えたが、少し雰囲気が出てきた。伊東監督は「みんな、どんどんアピールしないと」。福浦は「次はソフトバンクだ」。前だけ見て戦う。【古川真弥】