中学硬式野球リトルシニアの静岡蒲原所属の高田琢登投手(清水二中3年)が、21日から米イリノイ州クリスタルレイクで開催されるMCYSA全米選手権大会に日本代表として出場する。県勢では14年、静岡蒲原の服部恵汰(藤枝明誠3年)以来だ。夏の全国大会の出場を逃した悔しさを今大会にぶつける。

 4月末、今大会にむけた選考会に参加。関東連盟の各チームから69人が参加し、県勢で高田のみが選ばれた。「すごい人たちばかりが集まっている。他の人に負けない投球をしたい」と代表チームでただ1人の左腕投手が活躍を誓った。

 高田が米国で対戦するのは全米各州の代表や、カナダ、プエルトリコといった15歳以下の代表選手だ。大リーガーの卵との対戦に「力がすごそう。未知の世界なので楽しみです」と期待に胸を膨らませた。

 関東連盟でも指折りの左腕だ。1日、県中学生硬式野球選手権ジャイアンツ杯代表決定戦準決勝の浜松ボーイズ戦で130キロ中盤を連発し、最速139キロをマークした。静岡蒲原の舘岡孝監督は「左の技巧派で好投手はいるけど、本格派左腕は関東でも高田くらいだ」と話す。

 静岡蒲原は今年、8月に東京で開催される2つの全国大会(日本選手権、全日本中学野球選手権大会ジャイアンツ杯)の出場を逃した。高田は「自分たちが日本代表の連覇を止めないように、全力を出して勝ちに行きます」と、服部の代から続く4年連続6回目の優勝を狙う。【大野祥一】

 ◆高田琢登(たかだ・たくと)2002年(平14)9月18日、富士宮市生まれ。小4から船越リトルグリーンズで競技を始める。小5から投手を務める。家族は両親、姉。175センチ、65キロ。血液型0。左投げ左打ち。