小さな男がどでかい仕事っぷりだ。ソフトバンク甲斐拓也捕手(24)がプロ初の2打席連続アーチを放った。

 2点を追う3回裏。先頭で打席に入ると、西武先発ファイフのカットボールを右翼席に運んだ。反撃の4号ソロ。甲斐にとって6月28日以来、約1カ月ぶりの1発だった。

 守備でも見せた。4回、1点を失ったものの、連打で無死一、二塁とされた場面で二塁走者の栗山を見事にけん制で刺した。

 公称、身長170センチの強肩捕手。自慢の肩を披露すると、再びバットでも乗った。再び2点差とされた4回裏。2死一、二塁の場面でバックスクリーン左に逆転の5号3ランを放った。

 「打ったのはストレート。相手に追加点を与えてしまって。絶対バットで取り返してやろうと思った」

 5回には中村に逆転2ランを被弾。試合は打撃戦の様相となった。マスク越しに再び女房役は気合を入れ直した。