ラミちゃんチルドレンが躍動した。5番宮崎敏郎内野手(28)が2回に同点アーチ。さらに3回にはホセ・ロペス内野手(33)が、勝ち越しタイムリーを放った。山田とバレンティンの本塁打で逆転を許し、食らいつくヤクルトに対して、3番筒香嘉智外野手(25)が7回に右前同点タイムリーを放った。そして、最後に試合を決めたのは、アレックス・ラミレス監督(42)が全幅の信頼を寄せるリードオフマン・桑原将志外野手(23)だった。

 8回2死一、二塁のチャンスで左中間を割る勝ち越し2点適時三塁打。この試合、盗塁と内野安打の際にヘッドスライディングを2度も見せ、今季10度目の猛打賞をマークするなど、獅子奮迅の活躍。お立ち台では「なんとか気持ちで食らいつこうと打席に入った。打球が抜けていくのを確認して、ホッとした」。シーズン序盤は打率2割台前半に低迷しながらも、同監督は全試合で1番に起用。その期待に応え、7月の打率は4割7分2厘と絶好調を維持する。真夏を迎えようとする中で、水風呂に入ってコンディションを保つなど、日々の努力が結果に結びついている。

 スペシャルイベント「キッズ STAR☆NIGHT 2017」の試合前、桑原は子どもたちに直接ユニホームを手渡しするファンサービスを行っていた。ハイタッチをしてエールを受けながら、パワーをもらった。お立ち台では「しっかり夢を持って、1日1日全力で生きて下さい!」と絶叫しながら子どもたちにメッセージを送った。

 たくさんの子どもたちが来場する試合で、ラミちゃんチルドレンの活躍で2位阪神と0・5ゲーム差まで詰めよった。同監督は「今日が1番難しかった。ヤクルトは本塁打で勢いづいてきた。そこを逆転できた。3試合振り返ると、今日が1番難しい試合。選手たちは本当によくやってくれた」と、チルドレンをたたえた。