西武がソフトバンクに3連敗を喫した。両翼92メートル、中堅119メートルと狭い北九州市民球場での試合は、両軍合計5本塁打が飛び交う大乱戦となった。

 5回には中村剛也内野手(33)が史上30人目となる通算350号本塁打となる逆転2ランを放ち、8回には金子侑司外野手(27)が同点アーチを描いた。しかし、7回に3者凡退と好リリーフしていた牧田が、8回に4連続右前打を浴びるなど4失点。力尽きた。

 4回無死一、二塁、炭谷は送りバントの構えをしていたが、外角のボール球にバットを引いた。ここで二塁走者の栗山が飛び出し、捕手甲斐からの送球で二塁に戻りきれず刺された。

 6回は、無死一塁で金子侑が左翼へ安打。1度は左翼手が捕球しそうな体勢を見せてから打球をこぼしたため、二塁付近まで進んでいた一塁走者の炭谷は、全力疾走で一塁に戻ろうとした。ここで打者走者の金子を追い抜いてしまい、後位走者の金子がアウトになった。

 辻監督は「野球の神様があんなにミスしていたら勝てないと言う。ミスがてんこ盛り。選手にはまた修正して、考えてやろうと言う。やられたらやり返すという気持ちだけを持ってくれれば」と話した。