今日21日のヤクルト戦で先発する阪神秋山が必勝を誓った。前半7勝を挙げたが、7月の防御率は7・15と下降。だが課題は明確だ。「立ち上がりが不安定で、点を取られている」。その言葉通り、登板3試合連続で初回に失点を許している。それでも月間四球0と制球力には安定感がある。

 6月までは同学年の梅野と12試合バッテリーを組んだが、7月は年下の坂本と組むようになった。「坂本に代わってからの2試合は、自分が引っ張ってやらないと、と思ってしまった」。後輩を気遣い過ぎ、自分の投球に集中できなかった。今回はミットを目がけて全力で腕を振るつもりだ。

 48本塁打を記録した高校時代の愛称は「伊予ゴジラ」。打撃にも気合十分だ。「打てば楽になるので、打つ気は強く持っている」。規定投球回に達した投手陣では、巨人菅野に次ぐセ・リーグ2位の打率2割2分2厘。ヤクルト戦は今季2戦1敗だが、防御率は2・19と上々で、投げて打ってチームの3連敗阻止を目指す。

 最後に目を見開いて言った。「シンプルにいけてない部分があるので、サインにうなずいて全力で投げ込むだけ。それを徹底したい」。連敗した広島戦は投手陣が2試合で23失点した。救世主となるべく、8勝目を目指す。【真柴健】