巨人坂本勇人が9年連続9度目の2桁本塁打を決めた。4回無死一塁、DeNA井納の浮いたフォークを左中間席中段に運ぶ、先制の10号2ランで節目の大台に到達した。「安打でも本塁打でも、というのはあるけど、本塁打は2点、3点と入る。いっぱい打てるように目指しながらやっている。いい形で打てました」と納得の表情で振り返った。

 9年連続2桁アーチは、遊撃手では西鉄豊田の13年連続に続き史上5人目の歴代2位タイ。9日には右打者史上最年少の28歳6カ月での1500安打達成と、守備の負担も多い要職を務めながらバットで結果も残す。高橋監督から「立派だと思う。数字もそうだし、試合に出続けながらコンディションを整えて結果を残している」とたたえられた。ただ、試合は引き分け。坂本勇は「負けなかったのはすごく良かったけど、勝ちきれなかったのは反省」と、最後は主将の顔で締めた。

 ▼坂本勇が今季10号を放ち、プロ3年目の09年から9年連続2桁本塁打。連続2桁本塁打は王(巨人)ら3人が記録した21年が最長だが、遊撃手で9年以上続けたのは53~65年豊田(西鉄→サンケイ)13年、87~95年池山(ヤクルト)9年、90~98年野村(広島)9年、04~12年中島(西武)に次いで5人目。