日本ハムは投打がかみ合わず、約1カ月ぶりの連勝を逃した。先発のルイス・メンドーサ投手(33)が5回途中5失点でKO。打線は2試合連続2桁安打となる11安打で5得点も、試合中盤で重ねた失点が痛かった。前夜のサヨナラ勝利の勢いも継続できず、57試合を残して昨季を上回るシーズン54敗目を喫した。王手をかけていた北海道移転後の1000勝目も、今日22日以降にお預けとなった。

 突然の乱調だった。先発のメンドーサが中盤に入ると別人になった。4回1死から3連続四球で満塁とし、外崎に勝ち越しの2点適時打を献上。5回も2四球を与えて失点を重ねた。4回1/3を4安打5失点でKO。試合後は「自滅してしまった。状態が良かっただけに、もったいない」と反省した。制球を乱した要因を問われると「理由は分からない。真っすぐが入らなくなった」と、首をかしげた。微妙なコースをボールと判定される不運もあったが、持ちこたえられなかった。

 投打がかみ合わず、チームは5カード連続で初戦を落とした。この1カ月間は、カード頭で勢いをそがれ、負けを引きずる展開が続いている。連勝は6月18日ヤクルト戦(神宮)と同23日楽天戦(札幌ドーム)で記録して以来、遠ざかる。結果的に前夜の劇的なサヨナラ勝利を、大きな流れにはつなげられず。栗山監督は「それは、こっちの責任だから。オレが悪いんだ」と、視線を落とした。

 今季54敗目だ。リーグ制覇を果たした昨季はシーズンで53敗。57試合を残して、早くも黒星の数は上回った。王手をかけている北海道移転後の通算1000勝は足踏み。7月の月間負け越しも決まった。プラス要素を挙げれば、低調だった打線が2試合連続で2桁安打をマーク。少しずつだが上向きつつある。栗山監督も「雰囲気は出てきた。これが数字につながるようにしたい」と、落とした視線を前へ向けた。西武には6連敗となったが、今日22日にすぐリベンジの機会はある。【木下大輔】