ようやくヤクルト打線が目を覚ました。中日に11-2で勝利し、今季初の同一カード3連勝。先発野手全員安打&3試合連続の2桁安打と打線が爆発した。主砲ウラディミール・バレンティン外野手(33)は2打席連続の本塁打で5打点と大暴れ。3戦連発で7月は9本塁打と調子を取り戻してきた。5位中日とは6・5差。まだ開きがあるが、前夜26日には10点差をひっくり返すなど、竜をのみ込む勢いだ。

 主役は3番バレンティンだった。3回無死走者なし。中日小熊の初球、137キロシュートを完璧にとらえた。打った瞬間フェンス越えと分かる打球は左翼スタンド上段へと突き刺さる。「チョー気持ちいい」と自画自賛の3戦連発となる17号ソロで、ノッた。

 続く4回、2死一、三塁。再び回ってきた打席で集中力は極限まで高まっていた。「積極的に打つのが点数につながっている」。またしても初球、甘く入った131キロスライダーを逃さなかった。今度は右中間に突き刺さる2打席連続の18号3ラン。「時期的なもの。タイミングの取り方も良くなった」と7月に入り9本塁打目の1発を喜んだ。