またしても阪神岩貞がコイに勝てなかった。初回に広島鈴木に先制タイムリー、エルドレッドには2点二塁打を浴び、いきなり3点を奪われた。3回に3者連続で三振に仕留めたが、4回に1点を加点されて5回に打席が回ってきたところで、代打を送られた。4回4失点で8敗目を喫した。「(1回は)際どいところを攻めていって、ピンチでは甘い球を打たれた。逆のことをしてしまった」と悔しさをにじませた。初回のタイムリー2本はいずれも甘く入った球を捉えられたものだった。

 広島戦はこれで4戦3敗を含め、通算14試合0勝9敗となった。前日の7月31日には「いい球をどんどん使っていきたい」と話していたが、4四死球。広島スタメンの7人は岩貞との対戦成績が3割超えの打者で、容赦なくまたもコイの餌食になってしまった。

 香田投手コーチは「(際どい球の)判定であったりと(広島打線に)めちゃめちゃやられているわけではない。(広島に勝てないのは)工夫が必要だったのかな」。ただ、崖っぷちに立つチームを救うことはできなかった。