ヤクルトが今季11度目の完封負けを喫した。5回1死から奥村、大引と連打で一、三塁の場面を作るが、打者中村が三振に倒れ、三塁走者奥村が飛び出してしまう。挟殺プレーとなり、併殺で好機をつぶしてしまった。その後は阪神メッセンジャーを攻められず、6回以降は二塁も踏めなかった。

 裏の守備では無死一塁から鳥谷の中堅への飛球で中堅手山崎が突っ込み過ぎて、ワンバウンドした打球を後ろにそらす。カバーしたバレンティンがあわてて三塁へと送球したが、中継が乱れてそのまま一塁走者が生還。決勝点となった。

 細かいミスが連続して勝ち星をつかむことができず、真中満監督(46)は「(先発の)ブキャナンは良かったんですけど…。(5回の)四球と山崎が後ろに反らすのがもったいなかった。弾む球場で止めないと。(バレンティンの送球は)間に合わなかった。投げちゃいけない。(5回の走塁について)メッセンジャーの状態がいいのでベンチが動いて、作戦を立てて失敗したというところ。判断もあったが、作戦ミス。今日は真っすぐが走っていて、ベンチが動かないとという出来で、ハマりませんでした」と話した。