ほろ苦い1軍初先発だった。広島の2年目左腕高橋樹也投手(20)は4回7安打8失点(自責は3点)で初黒星を喫した。2回に満塁本塁打を浴びるなど直球をねらい打ちされた。チームもマジック点灯を逃し、最短での点灯は今日5日となった。経験として、次に進めるか。緒方孝市監督(48)も若武者に優しい言葉をかけた。

 何度もベースカバーに走った。鈴木に頭をポンポンとたたかれたのもつかの間、高橋樹はリードを吐きだした。1回に先輩鈴木が2ランを放ち、一番端でハイタッチに加わった。プロ初先発のマウンドを踏む前に、味方打線から3点をもらった。幾分か楽に立てるはずのマウンドは、ほろ苦い結果となった。4回7安打8失点でプロ初黒星。力の差を見せつけられた。

 「修正出来ない力のなさが出た。経験をムダにしないようにしないといけない。もっと上のレベルを目指して、キレとか球種を覚えるのも選択肢だと思う」