世田谷西が最後は守備の「粘り」で4年ぶり4度目の日本一をつかんだ。

 エース木下幹也(もとや、3年)が序盤から飛ばし、3回まで3人ずつで佐倉を抑え込んだ。打線は2回に神田航生(3年)の適時打で先制。3回には1死二、三塁で木下が左中間スタンドに豪快な3ランをたたき込むなど3回までに5-0と優位に進めた。佐倉に2本の本塁打などで1点差に迫られ、最後は2死二塁で遊撃内野安打を打たれた。いったん三塁を回った相手走者が戻ろうとするところを本塁-三塁とボールを送ってタッチアウト。好守備での幕切れとなった。

 「チョーうれしいです。最後、走者にタッチするときは手が震えました」と三塁を守った梅村大和主将(3年)。最終回にこの日最速の136キロをマークするなど大会を通じて力投した木下は最優秀選手賞を獲得し「中学最後の回だったので、思い切り投げようと思いました。(幕切れに)驚いて言葉が見つからない感じ」と笑顔を見せていた。