いぶし銀の巨人寺内崇幸内野手(34)が、決勝打でヒーローになった。

 同点の7回無死一、二塁、長野のピンチヒッターとして代打で出場した。2球目にきっちりと犠打を転がし、1死二、三塁としてチャンスを拡大した。

 そのまま二塁守備につくと、同点の8回2死満塁で打席が巡ってきた。前打者の村田が敬遠気味の四球で歩かされた直後。「そうなるだろうと思っていました。何が何でも打ってやろうという強い気持ちで、ファーストストライクを狙っていきました」。カウント1ボールから阪神マテオの151キロ直球をはじき返し、左翼へ2点適時二塁打を放った。二塁上では会心のガッツポーズ。「以前にバントを失敗したりして、チームに貢献できていなかった。いつも失敗を次にどうつなげるかを考えてやっている。本当にうれしいです」と振り返った。