05年1月2日のトークショーの送迎が初仕事だった。今季でコンビ結成13年目を迎える。岩舘氏は「最近、ハンドルを持つ手が震えることがある。もともとは同級生の友達だったけど、今は、すごい人を後ろに乗せている。その命を預かっていると思うと少し怖いよね」。車内では業務的な連絡事項、野球談議が中心になる。時に友人としてのたわいもない会話が阿部をリラックスさせることもある。阿部も「ずっとサポートしてもらっている。感謝しかない」と頭を下げる。

 二人三脚で積み上げてきた安打は1998本。あと2本との問いには「そうだな」と静かな口調で大台を見据えた。同時に「勝てる1本が打てたから良かった」とあくまでも勝負に徹する姿勢を貫く。チームトップの今季12度目の勝利打点で50勝に導いた。あと、2本。威風堂々とまい進する。【為田聡史】

 ◆選手が到着せず 73年4月27日中日-巨人戦(中日)は、ストのため東京-名古屋間をバスで移動した巨人が渋滞に巻き込まれ、1時間6分遅れて試合が始まる。14年9月27日日本ハム-オリックス戦(札幌ドーム)は飛行機のトラブルでオリックスの到着が遅くなり、開始が30分遅れる。

 ◆審判員、記録員が到着せず 82年8月12日大洋-広島戦(静岡)は地震の影響で新幹線が止まり59分遅れ、92年5月6日中日-広島戦(浜松)は新幹線の故障で14分遅れて始まる。

 ◆試合球が到着せず 67年10月9日サンケイ-中日戦(横浜平和)は、サンケイにボールを納めている運動具店の車が渋滞で試合開始に間に合わず、37分遅れで開始。