日本ハム大谷翔平投手(23)が、1回1死三塁の好機に右中間を破る先制適時二塁打を放つなど、3安打2打点と約2カ月ぶりの連勝に貢献した。

 「甘い球をしっかり打てた。得点圏に走者がいる状態だったので、プレッシャーがかかる場面で打ててよかったです」。6回1死一、二塁の第4打席は、2ボール2ストライクとなったところで、ベンチから声を上げていたロッテ・スタンリッジが退場になり、試合がストップする難しい場面。それでも「かなりベンチから声が聞こえていて、危ないかなと思っていた」と打席では冷静に対処し、右前打で続く中田の犠飛につなげた。

 試合前には、ブルペンで捕手を立たせて20球、座らせて32球を投げた。捕手を座らせるのは、今季唯一の登板となっている7月12日オリックス戦以来。「久しぶりに座らせて投げたけど、変化球もまずまず。ゲームとは違うと思うけど、それなりに力を入れて投げられた」と、今後の見通しが明るくなってきた。