西武菊池雄星投手(26)がまたも反則投球(ボール)を取られた。ソフトバンク戦の1回先頭川島に投じた初球だった。

 菊池は、ワインドアップから右足を2段階に振り上げた瞬間、球審からすぐさま反則投球の指摘を受けた。

 菊池はクイックモーションでの投球に切り替え対応したが、動揺したのか川島には四球を与え、柳田の適時打、デスパイネの2ランを浴び1回に3失点した。

 2回にも今宮に3ランを浴びるなど4失点。3回を投げ終え今季ワーストタイとなる7失点で降板し、6敗目を喫した。

 菊池は17日の楽天戦でも2回に2球続けて一塁塁審から反則投球と判定されていた。

 西武はNPB審判部から投球についての回答を文書で得ており、西武鈴木球団本部長は「審判の判断で一連のモーションではなかったということだった」と話していた。

 NPBから2段モーションの指摘を受けた菊池は、その後、投手コーチと話し合い、これまでより右足をスムーズに出す修正フォームでこの日の試合に臨んでいた。

 しかし、野球規則にある「投手が投球動作中に、故意に一時停止したり、投球動作をスムーズに行わずに、ことさらに段階を付けるモーションをしたり、手足をぶらぶらさせて投球すること」に抵触したと判断されたようだ。