3試合連続サヨナラ勝ちで勢いに乗るDeNAが、鬼門を突破した。筒香が3安打4打点のフル回転。3回に先制の2点二塁打を放つと、ビッグイニングとなった7回には左中間フェンス直撃の適時二塁打で走者2人をかえした。今季8度目の猛打賞に「打点を挙げれば挙げるほど勝利に直結する。全員で勝ち取った勝利」と興奮気味だ。7回でお役御免となり交代。チームを今季3度目の4連勝へ導いた。

 3戦連続サヨナラ勝ちの直後の試合は、勝率が悪い傾向があった。過去に3戦連続サヨナラ勝ちを達成した14チームは、直後の試合で3勝1分け10敗。勝率わずか2割だった。直近では02年阪神以降、のべ5チームに黒星。ラミレス監督も「ああいう試合はすごくストレスがある。いろいろ考えないといけないからね」と、勝利の一方でベンチワークでタフな戦いを実感していた。最後は2点差まで追い上げられたが、主砲のバットで逃げ切った。

 2位阪神と2・5ゲーム差に接近した。筒香は「勢いというより、(サヨナラ)3連勝でチームに自信がついた。勢いだけではシーズンを乗り越えられない。今は1人1人がしっかりとした野球ができている」。場所も相手も代わっても、今のDeNAは簡単には止まらない。【栗田成芳】