3位DeNAが自滅の格好で4位巨人に敗れ、0・5ゲーム差に肉薄された。投手陣が制球に苦しみ、4投手で被安打は4本も、与四球が10個。全3失点には当然、四球が絡んだ。ラミレス監督が「石田は3回まで完璧だったが、4回に2ストライク以降の制球に苦しんだ。ミーティングでも話していたが。悪くなかったが…」と話したように、先発左腕が2巡目に乱れ、主導権を明け渡した。

 4回2死二塁、4番の阿部から3連続四球で押し出し、同点とした。満塁での長野はカウント1-2と追い込んでから、フォークボールが3球続けてワンバウンド。6回の決勝点は2番手尾仲が暴投で献上したが石田が2与四球と暴投でピンチを広げた下地があった。

 打線は巨人先発の畠に強いボールで押され、4回から7回の中盤で1安打。「特に左バッターが、直球とカットボールに苦しんだ。何とかしたい気持ちが悪い方に行った」とラミレス監督。眼下の敵に対して投打の歯車が合わず、巨人戦7連敗となった。「我々はAクラスのチーム。しっかり勝って、Aクラスのままこのシリーズを終わりたい」。正念場だ。【宮下敬至】