2年目左腕のロッテ成田翔投手(19)がプロ初登板で初ホールドを挙げた。

 7-7で迎えた10回表、ペーニャの犠飛で勝ち越した。その裏、西武打線は秋山、源田、森と左が3人並ぶところで、この日、初昇格したばかりの成田に声がかかった。

 最少リードの場面でのデビューに、成田は「延長でいくとは、正直、ビックリしました。緊張したけど、しっかり腕を振って打者に向かっていこうと思いました」と、マウンドへ上がった。

 先頭秋山はフルカウントとなったが、6球目で左飛。初のアウトを奪った。だが、次の源田に四球。さらに、森に右前打を打たれ、降板した。後を継いだ田中靖が浅村を遊ゴロ併殺に仕留め、成田にはホールドがついた。

 もし、1イニングを抑えていれば、プロ初登板初セーブの快挙だった。成田は「コントロールが思うようにいかなかった。そこが反省です。1アウトは取ったけど、簡単にはいかない。悔しい気持ちが、かなりあります。田中さんに感謝です」と振り返った。

 敵地でのヒーローインタビューにも呼ばれた。「何をしゃべったか、覚えてません。マウンドに上がった時と同じくらい、緊張しました」と苦笑いで明かした。

 伊東監督は「出てくる投手、出てくる投手、情けない。勝負して打たれるならいいが、四球、四球で。どうせなら、若い投手で行けと」と、成田の起用を説明。チェンや内の失点は四球が絡んだ。

 成田の投げっぷりについては「四球は出したが、1アウトを取った。意外と落ち着いていた。また、次につなげてくれたらいい」と期待していた。