侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が11日、都内で「ENEOS アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(11月16~19日、東京ドーム)の概要発表会見に出席し、日本ハム大谷の招集に意欲を見せた。

 20年東京五輪に向けて、オーバーエージ3人以外は、入団3年目以内または24歳以下でメンバー構成する大会。韓国、台湾の同世代との対戦に向けて「(23歳の大谷は)24歳以下ではなくても中心選手になっていくのは間違いないと思います。(招集の)可能性は当然、十分あります」と期待した。稲葉監督にとって、大谷は日本ハムの後輩。3月のWBCは、右足首のケガで出場を辞退した。今オフにもポスティングシステムで大リーグ挑戦する可能性があり、稲葉ジャパンの初陣が侍ジャパンのユニホームを着るラストチャンスになるかもしれない。

 稲葉監督はオーバーエージの選考については「理想は引っ張ってくれる選手ですが、この試合に勝つためにどこを補うべきか、一番は戦力として考えたい」として、5人発表したコーチ陣は「多分仲良しチームって言われるんじゃないかと思いますけど、ちゃんと言いたいことは言える関係。みんなで強いチームにしていきたい」と真剣勝負モードを強調。大谷の招集が実現すれば、さらに勝利に徹する布陣になりそうだ。【前田祐輔】