西武がソフトバンクに敗れ、3年連続で相手チームの胴上げを許した。

 先発の野上亮磨投手(30)は3回まで快調な投球だったが、4回に柳田に2ランを浴び、5回に一挙4安打で4失点と崩れた。辻監督は「(野上は)ストライクも高かったので不安はあった。(5回は)先頭を警戒し過ぎたのかな。もう少し大胆にいかないと」と苦言を呈した。

 打線は山川穂高内野手(25)で2回に同郷の東浜から先制の17号ソロ、9回には先頭打者としてサファテから二塁打で出塁した。「最後は意地です。サファテはすごい球を投げるので、打ててよかった。(東浜は)沖縄のスーパースター。こういう舞台で戦えたことが、これからの人生に生きると思う」と今後の糧とすることを誓った。

 ソフトバンクにリーグ優勝こそ許したが、4位オリックスが敗れたため、クライマックス・シリーズ(CS)の出場権を得た。山川は「CSに僕は出たことがない。1戦1戦勝ちにいく。1打席1打席、追い込まれるまで粘っていく」と雪辱を期した。