ソフトバンク王貞治球団会長(77)が23日、プロ志望を表明した早実の清宮幸太郎内野手(3年)に熱烈なラブコールを送った。「欲しいね。打者としても技術的なものも、ネームバリューもあるし、あれで主将もやってね。18歳ではあるけれど、チームにすんなり入っていけそうな雰囲気がある」と絶賛した。

 「早くプロ入りを宣言した方が本人もすっきりするだろうしね。長引くといろんな意見も出てくる」と、速い決断を評価し、思いやった。自身の持つ868本塁打を目標にしていると聞き「そういう目標を持っているのはたいしたもの。我々にはそんな目標はなかった。頑張ってほしいね」と感心した。

 ドラフトでの競合は必至な状況に「何球団?」と逆取材。過去最多8球団を超える可能性もあると聞き、驚いた表情をみせた。くじについては「もちろん工藤監督の方がくじ運がいいからね。そんなんで外したら、一生言われる」と、現在2連勝中の工藤監督に託す考えだ。後藤球団社長は「ギリギリまで考え抜く」としながらも「(王球団会長は)同窓の先輩でもあるし、強い関心をお持ちでしょうし、魅力的」と清宮が1位候補であることを明言した。【石橋隆雄】