ベテラン阪神能見がチームを救う今季初完投の6勝目を挙げた。

 速球やスライダーを低めに集めて凡打の山を築く。2点を失ったが、危なげない93球の省エネ投球だった。「点を取ってもらった。球数を少なく、こういうところでね」。前日27日は救援6投手が継投。リリーフ陣が登板過多気味なだけに、金本監督も「1人で投げきってくれて助かった」と最敬礼だ。3回には左前打を放ち、先制5点の口火を切るなど、攻守で殊勲の働きだった。