ソフトバンク武田翔太投手(24)が6回0/3、4失点ながら6勝目を挙げ、クライマックスシリーズ先発5番手の座を当確させた。初回に山川に2ランを浴び、先制点を許したが、2回以降は4回まで走者を背負いながらも粘りの投球。手応えをつかんだ119球だった。

 「出鼻はくじかれたが、いい感じだった。全体的にバランスよく投げられた。自分のリズム感をつくってやろうと思った。ボールの走りもよかった。(CSでは)しっかりチームに勝ちをつけられるように投げたい」

 7回に走者2人を残して降板したが、工藤監督は「CSになればあそこ(7回)まで引っ張るか分からない」と評価の対象にせず。「球に力もあったし、前回よりいい形になってきた。今日はある程度(力を)出すことはできたんじゃないかなと思う」と、合格点を与えた。武田は今後もう1試合の調整登板をへて、CSに備える予定だ。

 右腕の力投に導かれ、ホークスはこの日今季ヤフオクドームで47勝目。11年の46勝を抜き、93年の福岡ドーム開場以来、本拠地のシーズン最多勝利を更新した。中でも西武戦はヤフオクドームで11勝1敗。指揮官は「そういう話は大事にしなきゃいけないが、勝てる保証はない」と隙を見せなかったものの、直近では7連勝と負け知らずだ。西武と対戦する可能性のあるCSファイナルステージに向け、さらに自信をつける記録樹立となった。【福岡吉央】