力を合わせ、チームを強くする。ヤクルトの1軍ヘッドコーチに就任する宮本慎也氏(46=日刊スポーツ評論家)が7日、宮城・気仙沼市内で野球教室と障害者支援施設の只越荘への慰問を行った。4年ぶりの古巣復帰決定後、初の公の場。只越荘では施設利用者たちから拍手を浴び「今年は歴史的な大敗をして、微力ながらOBとして手伝えるチャンスをいただいた。1年でも早く優勝争いができるように、一致団結してやっていきたい」と意気込んだ。

 再建へ、まず冷静に現状を見る。指導方針について、選手の現状把握などが済んでおらず「これからですね」とした。しかし「小川監督を中心に一致団結しないとうまくいかない。借金51のチームはなかなかない。大変な作業になると思いますけど、選手本人が悔しい思いをしていると思う。それを前面に出してくれれば」と選手、コーチ、監督、フロントが同じ方向を向き、グラウンドで戦う選手に発奮してほしいとした。

 施設利用者からは野村元監督への思いを聞かれ「足を向けて寝ることができない大恩師」と回答。厳しくも温かい指導をくれた師のように、燕の立て直しを行う。