ソフトバンクのドラフト2位ルーキー古谷優人投手(18)が、今季最終143試合目で1軍初昇格を果たす。8日楽天戦(Koboパーク宮城)に、2年目の茶谷ら若手とともに抜てきされる。7日に仙台入りした古谷は「まさか。素直にうれしい。1年目での1軍は想定はしていなかった」と喜びを隠せなかった。

 楽天1位藤平や日本ハム1位堀ら同期の高卒投手がすでに活躍。2人が投げ合う姿をテレビで目に焼き付けた。「自分はドラフト2位。12球団のドラフト1位全員の名前を覚えて、この人たちには負けないという思いでやってきた」という負けん気で、ソフトバンクの16年ドラフト組では最初に1軍昇格をつかんだ。5日の2軍との紅白戦で、3軍の先発として3回1安打無失点。中2日でデビューに備える。

 最速154キロ左腕に大きな期待を寄せる工藤監督は「1軍の雰囲気を感じてほしい。ここでやるんだと。ワンポイントで使って、そのままよければ続投になるとかね」と起用は明言しなかった。リーグ優勝決定後の試合で指揮官は「消化試合はない」と何度も口にしている。最後の相手はCSで対戦の可能性がある楽天。今季最終戦も無駄にせず、常勝軍団継続への土台作りに充てる。【石橋隆雄】

 ◆古谷優人(ふるや・ゆうと)1999年(平11)2月19日、帯広市生まれ。小3で野球を始める。幕別町立札内南小、札内中では軟式野球で投手。江陵では3年夏に北北海道大会準決勝進出。154キロ左腕として注目される。16年ドラフト2位でソフトバンク入団。7月のフレッシュ球宴で優秀選手賞。今季2軍では11試合で22回を投げ1勝2敗、防御率4・09。元ロッテ古谷は親戚関係。176センチ、76キロ。左投げ左打ち。