東大が法大に連勝し、02年秋の立大戦以来の勝ち点を挙げた。

 法大OBの江川卓氏(62=評論家)は、母校が東大に勝ち点を奪取されたことに複雑な表情だった。「そう言えば、オレの初黒星も初本塁打(ともに74年秋)も、東大戦だったね。今でこそデータ野球は珍しくないけど、あの頃の東大は“江川の何球目にどんな球が、どこに来る”というデータを他校に先駆けて持っていて、勘とデータを絞って打ちにきていた。自分たちのカラーである“頭脳”を駆使するあたり、さすが東大だよね」とやや苦笑気味。ちなみに初被弾については「打たれたのは渋沢(稔)さんっていったかな…」と名前も記憶に刻み込まれていた。