「逆CS男」返上だ。阪神糸井は大一番に向け、自然体で練習メニューを消化した。甲子園で行われたフリー打撃では、フルスイングで快音を連発。練習後はほとんど言葉を発することはなかったが「あ~しんどっ」と、ニッコリ。上機嫌で最終調整を終えた。

 日本ハムとオリックス時代に5度CSに出場しているが、通算で60打数10安打、打率1割6分7厘と苦しんでいる。同3割1分7厘と打ちまくっている日本シリーズと対照的な数字だ。だが、今回のCSファーストステージは違う。明るい材料がそろっている。

 今季のDeNA戦は打率3割4分7厘、3本塁打、15打点。しかもデーゲームでは打率2割9分6厘と、同2割8分9厘のナイターを上回っている。金本監督は「クリーンアップを打つ糸井や福留、大山、中谷ですかね」と打のキーマンの1人に挙げた。超人が大爆発すればCSファーストステージ突破はグッと近づく。