清宮くじはどこが引く?プロ野球ドラフト会議がいよいよ26日に迫りました。最大の注目は、複数球団からの1位指名が確実な早実・清宮幸太郎内野手(3年)の当たりくじをどこが手にするか。似顔絵世界王者で、これまで7万人以上を描いてきた経験に基づく「顔パーツ占い」を手がける渡辺孝行氏が、各球団監督との顔の相性から清宮の行方を探りました。


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 今回は、前回の記事で顔パーツ診断をした清宮孝太郎選手を巡るドラフト大争奪戦の予想をしてみたいと思います。清宮選手と各球団の監督との顔パーツから占ってみます。

 現時点では巨人、ソフトバンク、日本ハム、阪神、ヤクルト(五十音順)が指名確実ではないか、という噂が出ていますが、今回は12球団の全監督との「相性」と「引きの強さ」から見ていきます。

 まず、顔の中で唯一、感情を具体的に伝える事ができる「口」のタイプから、相性の善し悪しを見ていきます。

 清宮選手の口のタイプは上唇、下唇ともに均等で、大きくも小さくもない口。これは、「完璧主義な紳士淑女」タイプに部類されます。このタイプは、平均的な考え方を持ち、周囲ともバランス良く付き合うことができます。理論的に考え、計画性を重視にする完璧主義者です。信念を持ち、結果もちゃんと出すだけに、周囲から口うるさく言われる事を嫌います。

 そのため、彼を上手く育てられるタイプとしては、計画的で理論的な指導を得意とした監督で、口うるさくなく、後ろでそっと見守るどっしりとしたタイプが適していると思います。

 では、12球団でそのタイプの口パーツを持っている監督はいるのか、見ていきましょう。相性がよい場合は◎、普通は△、悪い場合は×で表します。


清宮選手(左)とソフトバンク工藤監督
清宮選手(左)とソフトバンク工藤監督

※五十音順


・井口監督(ロッテ)

「完璧主義な紳士淑女(平均的な特徴のない口)」タイプで◎。12人の中で清宮選手と同タイプなのは、井口監督と緒方監督。同タイプならではの同調性は、成長に欠かせないであろう意見交換の面で非常に有利に働きそうだ。


・緒方監督(広島)

井口監督と同じく「完璧主義な紳士淑女(平均的な特徴のない口)」タイプで◎。清宮選手にとって同タイプならではの同調性は、成長に向けた話し合いなどに好影響を与えそう。お互いに論理的な意見交換ができ、納得のいく練習に取り組めるのでは。


・小川監督(ヤクルト)

「下心強めの遊び上手(鼻の下が長い口元)」タイプで△。巧みな話術と調子の良さで乗り切っていくムードメーカータイプ。選手の士気を高めようと、常に気遣って笑いのある空間を作ろうとするが、実はそれは清宮選手は望んでいない可能性も。真面目で真剣な話し合いが必要だが、ノリで行くタイプなので微妙。


・金本監督(阪神)

「おねだり上手な高級志向(おちょぼ口)」タイプで△。元来、育ちがよく、英才教育を受けて来た人に多い。周囲に可愛がられて出世するタイプなので、清宮選手にスターとしての立ち居振る舞いを教えるという面では最適。ただ、このタイプは要求するレベルが高いので、辛抱強さに難あり。長い目で大事に育てられるかが鍵。


・工藤監督(ソフトバンク)

「下心強めの遊び上手(鼻の下が長い口元)」タイプで△。巧みな話術と調子の良さで乗り切っていくムードメーカータイプ。選手の士気を高めようと、常に気遣って笑いのある空間を作ろうとするが、実はそれは清宮選手は望んでいない可能性も。真面目で真剣な話し合いが必要だが、ノリで行くタイプなので微妙。


・栗山監督(日本ハム)

「我が道を行く憧れの先輩(両唇が薄い口)」タイプで△。カリスマ性が高く、周囲からは近付き難いオーラを漂わせている。指導能力が高く理論的ではあるが、プライドも高いので、同じくプライドが高い清宮選手とは意見が衝突する可能性も。


・高橋由伸監督(巨人)

「おねだり上手な高級志向(おちょぼ口)」タイプで△。元来、育ちがよく、英才教育を受けて来た人に多い。周囲に可愛がられて出世するタイプなので、清宮選手にスターとしての立ち居振る舞いを教えるという面では最適。ただ、このタイプは要求するレベルが高いので、辛抱強さに難あり。長い目で大事に育てられるかが鍵。


・辻監督(西武)

「我が道を行く憧れの先輩(両唇が薄い口)」タイプで△。カリスマ性が高く、周囲からは近付き難いオーラを漂わせている。指導能力が高く理論的ではあるが、プライドも高いので、同じくプライドが高い清宮選手とは意見が衝突する可能性も。


・梨田監督(楽天)

「積極的なアブノーマル(いつも笑っていて大きい口)」タイプで×。いつも明るく何でも大盤振る舞いな性格。細かい事は言わず、大きな懐を見せて引っ張るタイプ。感覚で勝負する派なので、理論的な事は嫌う傾向が。故に、清宮選手のような理論派には物足りないかも。


・福良監督(オリックス)

「下心強めの遊び上手(鼻の下が長い口元)」タイプで△。巧みな話術と調子の良さで乗り切っていくムードメーカータイプ。選手の士気を高めようと、常に気遣って笑いのある空間を作ろうとするが、実はそれは清宮選手は望んでいない可能性も。真面目で真剣な話し合いが必要だが、ノリで行くタイプなので微妙。


・森監督(中日)

「おねだり上手な高級志向(おちょぼ口)」タイプで△。元来、育ちがよく、英才教育を受けて来た人に多い。周囲に可愛がられて出世するタイプなので、清宮選手にスターとしての立ち居振る舞いを教えるという面では最適。ただ、このタイプは要求するレベルが高いので、辛抱強さに難あり。長い目で大事に育てられるかが鍵。


・ラミレス監督(横浜)

「一途で従順な尽くし屋(両唇が厚い口)」タイプで◎。親心と情愛が強く、常識的で理論派でもあるこのタイプは、指導者としての能力も高い。優しさと厳しさを併せ持つので、飴と鞭の使い方が上手い。入れ込み過ぎて、口うるさくなる可能性もあるが、押し引きが上手くできれば、清宮選手の才能を一気に開花させる事も。


 以上が、私なりの相性面での考察です。よって、井口監督、ラミレス監督、緒方監督が一歩リードです。しかしながら、現状では指名しないかもしれない3球団なので、違うパーツでも見ていきます。

 次に見るとすると、金運や成功運を表す鼻です。引きの強さも鼻から見る事ができます。引きという面では、鼻の穴が大きい(目立つ)タイプが有利です。金銭は鼻の穴から出入りすると考えますので、鼻の穴が大きい人は出費も多いが、収入も多い。イコール、引きは強いが、出て行く事も多いと考えられます。この点で言うと、工藤監督、金本監督、梨田監督の「引き」が強そうです。

 顔パーツ診断の相性と引きで総合的に見ると、お調子者気質で引きも強い「工藤監督(ソフトバンク)」が、清宮選手を引き当てるのではないかと予想します。


 今回の占いが当たるかどうかは分かりませんが、どの球団に入団する事になっても、将来の活躍が本当に楽しみです。私自身は巨人ファンですのでこの占いが当たらず、高橋監督が清宮選手を引き当ててくれる事を祈ってはおりますが。さて、どうなりますでしょうか。



 ◆渡辺孝行(わたなべ・たかゆき)1981年(昭56)11月30日、福島県生まれ。12年にカリカチュア似顔絵世界大会でアジア人初の総合優勝。顔の特徴と性格や職業を統計学的にまとめた「顔パーツ占い」を考案。ニッカンスポーツ・コムにもさらに詳しく連載中です。