1年目から故郷に錦を飾る。ヤクルトのドラフト1位、九州学院・村上宗隆捕手(17)が27日、熊本市内の同校で指名あいさつを受けた。高校通算52本塁打で“肥後のベーブ・ルース”の異名を取る左の大砲。小川監督から「プロを背負って立つ素材。神宮でホームランを打つ姿が想像できる」と称賛されると「全打席ヒットを打ちたいと思って入っている。高い打率を目指したい」と意気込んだ。

 来年7月にはオールスターゲーム第2戦が初めて熊本・藤崎台球場で開催される。今夏の熊本大会でもプレーした勝手知ったる会場。「プロはやった結果が自分に付いてくる。そこを目指すのも1つ」と新人での選出も夢の1つに定めた。

 長距離砲として比較されてきた早実・清宮には「上に立たれたという思い。この悔しさを忘れない」とプロで見返す覚悟。その打力を最大限発揮できるよう、入団すれば捕手のほか外野、三塁も含めて適性を見極めることになりそうだ。【鎌田良美】