阪神がドラフト会議で指名した高校生はわずかに1人。残る5人は大学生と社会人。甲子園の秋季練習後、金本知憲監督は即戦力新人全5選手の来春キャンプ1軍スタートを示唆した。

 1軍キャンプメンバーに選ばれる可能性はあるのかと問われ、「連れて行かなあかんね。見たいのもあるし」と切り出し、「人数を見ながら、やね」。

 ドラフト3位指名の立大・熊谷敬宥内野手(21)、同4位指名した上武大・島田海吏外野手(21)は俊足コンビ。島田に至っては中学時代に陸上100メートルで陸上男子の桐生祥秀に先着したこともある。「やっぱり2人、足が速いからね。足で売っている選手…江越とか(植田)海とかは刺激になるんじゃないかな」と競争激化を期待。

 「足が速いからといって、まったく打てないとか守れない選手を出すわけにはいかない」とも強調。

 「練習とかトレーニングのビデオを見せてもいいよね。連続ティーとかロングティーとか、打撃練習を何時間やってとか」と1月新人合同自主トレに入るまでの期間にDVD版“虎の巻”を授けるプランも浮上した。

 その他の一問一答は以下の通り。

 -打撃練習の際、片岡ヘッドコーチと両足の動きを確かめていた

 金本監督 昨日の大和と(指摘している点は)一緒よ。中谷も一緒。

 -中谷は右方向を意識して取り組んでいる

 金本監督 それは打撃コーチがやらせていることだけど。シーズン中にできない練習も今はできるしね。

 -どれだけ秋に反復練習をできるか

 金本監督 そりゃそうですよ。分かっていてもできないんだから、みんな。やらないかんと思っても、やらないんだから。人は横着なんですから。ステージを提供してあげないと。

 -ドラフトで即戦力選手を5人獲得。若手の目の色も変わってくる

 金本監督 どうやろな。外野手も足が速いし、内野手も投手もね。いきなり春、開幕からは無理だろうけど。