早くも清宮効果! 沖縄・国頭村で1日スタートした日本ハムの秋季キャンプの歓迎セレモニーで、宮城久和村長(74)がトレーニング施設の新設を約束した。「早実の清宮君も入団される。日本の球界を引っ張るような選手に育ててほしいと思います」と、ドラフト1位指名の早実・清宮幸太郎内野手(18)の名前を口にし、村を挙げてのサポートを約束。さらに「要望にはお応えします。トレーニングルームを整備します」と、以前から球団が改善を求めていた、ウエート施設の新設を確約した。

 現在のウエート室は、クラブハウスから歩いて5分ほどの場所にある陸上競技場のスタンド下にある。選手は室内シューズなどを持参して往復しなければならない。また十分な広さがないため、メニューも制限されていたという。球団は数年前から要望を出していたが、総工費は「1億円を超える」(同村役場の神山・企画商工観光課長)。これまでは予算の都合から“計画倒れ”になっていた。

 清宮が加わる見込みの日本ハムの来春キャンプは、名護市営球場が改修中のため、1軍選手たちも、2軍キャンプ地の国頭でプレーする機会は多くなりそう。すでに渋滞緩和のために、近隣のバスの停留所で、待避場所を広くする案が持ち上がるなど対策は進んでいる。神山課長は「(清宮入団による)経済効果は相当なものだと思います。大谷君のときも大変でしたから」と、建設費が帳消しになるぐらいの清宮フィーバーに期待した。

 完成予定は19年とまだ先だが、計画が動きだしたことが大きな1歩。清宮にはドラフト会議翌日の10月27日に指名あいさつを行っただけだが、周囲の過熱ぶりは早くも、過去の大物ルーキーを超越している。【本間翼】