巨人高橋監督が小林を「愛の2番起用」で強化する。宮崎での秋季キャンプ第1クール最終日の今日6日に、韓国・ハンファと練習試合を行う。5日、高橋監督が公表したスタメンには、シーズン中は「8番捕手」の小林が「2番指名打者」として名前を連ねた。指揮官は「2番と8番は似た部分があったりするのでね」と意図を説明した。

 打席を多く立たせることだけが狙いではない。「ランナーを見て打つことも彼に必要な部分でもある」。チームの今季得点は広島より200点も少ない536。得点力アップには犠打、進塁打など、つなぎの精度を高めることも不可欠だ。2番同様、8番小林にも、下位から上位につなげる攻撃パターンの確立が期待される。実戦の緊張感の中、あらゆる状況で多く打たせたいとの思惑が「2番起用」の根底にある。小林は「やってきたことをしっかり出せるようにしたい」と指揮官の思いを受け止めた。

 クリーンアップには24歳以下の吉川尚、岡本、宇佐見という期待の若武者を指名。高橋監督は「試したいこと、成果として見たい部分があったりする。そういうのを優先した」と話した。この秋限定の「ヤングG打線」が期待通りに、1日1000スイング以上の猛練習の成果を発揮する。【浜本卓也】