来季3年目の飛躍を期すロッテ平沢大河内野手(19)が5日、井口資仁監督体制“初戦”で結果を残した。千葉・鴨川での秋季キャンプで紅白戦が行われ、平沢は紅組の「7番遊撃」で出場。右翼線二塁打、左越え三塁打、中前打と3安打の固め打ち。試合は7-14で敗れたがレギュラー取りを猛烈にアピールした。

 今オフ就任した金森打撃コーチの指導の下、(1)下半身始動(2)バットを遠回りさせず体の回転で打つ(3)球を引きつけて後ろの手で押し込む、というスイングを練習中。平沢は「まだまだやらなきゃいけない、振らなきゃいけない。来年に向けてもっとやっていきたい」と謙虚だが、10年から始まった鴨川秋季キャンプ史上最多動員となる5500人の観衆は成長を続ける若武者に大きな拍手を送った。

 ただ、遊撃定着が期待される守備ではミスが。8回に三遊間の打球をさばいた際、一塁への送球がそれて打者を生かしてしまった。井口監督は「1個、スローイングで暴れているところがあった。スキを見せないプレーをしてもらわないと。藤岡(裕大内野手=24、トヨタ自動車)も入ってきますし。本人がどれだけ自覚してやってくれるか」と注文をつけた。それこそが期待の表れだった。【千葉修宏】