秋季キャンプ初実戦で、巨人の3捕手がアピール合戦を繰り広げた。小林誠司捕手(28)は「2番指名打者」で出場し、2本の二塁打を含む3打数2安打1打点。1日1000スイング以上を振り込んできた秋季キャンプの成果を見せたが「1週間しかやっていないのでまだ分からないですけど、続けてやっていきたい」と喜びは控えめだった。

 途中出場の田中貴也捕手(25)は5回に代打で決勝犠飛、8回には右翼席へソロ本塁打と2打点の活躍。「村田ヘッドに『本塁打を打て』と言われている。ヘッドスピードを上げて飛ばすことを考えるように言われている。何回もチャンスはないので、アピールできて良かった」と笑顔を見せた。5番捕手でスタメンの宇佐見真吾捕手(24)は、1打席目に左中間に2点適時二塁打を放った。

 3捕手がバットで存在感を示したことに、正捕手小林は「それぞれが一生懸命やっているので、自分自身もしっかりやっていかないといけない」と引き締めた。