巨人に侍の頭脳が注入される。侍ジャパンでもスコアラーを務めるヤクルト志田宗大スコアラー(38)の招聘(しょうへい)に動くことが21日、分かった。

 10年の引退後からスコアラーに転身。分析能力が高く、15年はヤクルトのリーグ優勝をサポートし、同年のプレミア12から侍ジャパンでも情報分析を担当した。今年のWBCでもベスト4進出を支え、小久保監督からの信頼も厚く、稲葉ジャパン初陣で優勝したアジアプロ野球チャンピオンシップでもライバル国の情報収集を行った。

 鹿取GMはWBCまで侍ジャパンのテクニカルディレクターを務め、志田スコアラーの能力の高さを把握している。今季途中に田畑投手コーチを広島専属スコアラーに配置転換したが、今オフにさらなる改革に着手。FA権を行使した西武野上、日本ハム増井の獲得調査を進めているが、分析部門でも“補強”を行っていく。