中日白井文吾オーナー(89=中日新聞社会長)が来季の盛況を期待した。25日、ナゴヤドームでファンフェスタが行われ、紅白戦などで約3万人のファンが盛り上がった。

 選手会長の大野や田島、亀沢らがマイクパフォーマンスで笑いを誘い、白井オーナーは「いいファンフェスタ。ユーモアだった。来年もあれぐらいね、年中落語みたいなことは困るけど、野球は集中して盛り上がってほしいね」と満面の笑みだった。

 エンディングではドラフト1位のヤマハ・鈴木博志投手(20)ら新入団選手8人がお披露目された。即戦力と期待される最速157キロ右腕は「開幕1軍を目指して頑張るので、よろしくお願いします」とあいさつ。竜党からは拍手が送られた。同イベントでは98年ドラフト1位福留(現阪神)が1人で登場して以来で、全員がそろうのは球団初という。

 前日の球団納会では白井オーナーはファンとの一体感がないことを指摘。西山球団代表は「新人は緊張したと思うけど、ファンは温かく迎えてくれた。それぞれ持ち味を出してくれるのが楽しみ」とうなずいた。再出発へ、新風を予感させた。【宮崎えり子】