中日ドラフト6位の市西宮・山本拓実投手(17)が、自身を含めた5人のルーキー高校生を分析紹介した。新人8人が26日、ナゴヤ球場で施設見学。前日はファンフェスタや森監督らとの会食後、宿泊している名古屋市内のホテルの一室に同学年ルーキーで集合。日付が変わるころまで約2時間、“男子会”で親交を深めた。初対面の選手もいたが、山本は偏差値67を誇る進学校で養った頭脳を働かせ、パーソナリティーをかぎ分けた。

 まず、ドラフト2位の最速151キロ右腕石川翔投手(青藍泰斗)について、「負けん気が強いと思う。話した中でも誰にも負けたくないという言葉があった」と紹介。今夏甲子園で胴上げ投手となった同4位の清水達也投手(花咲徳栄)については「しっかり者。突っ込むというか、まっとうなことを言う感じ」と頼りがいを感じたという。

 山本が「天然」と感じたのは“タキニのイチロー”こと同3位の高松渡内野手(滝川二)。他の選手からは「かわいい!」と大人気だった。同5位伊藤康祐外野手(中京大中京)は、地元出身とあって、ドラゴンズ「知っ得」を提供。岩瀬や山井ら中日選手が多く取り組み、ナゴヤ球場などに置かれている初動負荷トレーニング用マシンの動画も見せたという。そんな姿に山本は「慣れている。トレーニングの意識が高い」と感心しきりだった。

 最後は山本自身。「口数は多くない。関西人ですけど笑わす方ではなく、笑う方なんです」と苦笑いだ。ときにはライバル、ときには仲間。5人の高校生が助け合いながら、切磋琢磨(せっさたくま)していく。【宮崎えり子】