日本ハムからフリーエージェント(FA)宣言した増井浩俊投手(33)が、オリックスに移籍することが有力となった。複数の球団が調査を進める中、オリックスは22日に都内で入団交渉を行っていた。複数の関係者の話を総合すると、増井が日本ハムに残留する可能性は低く、オリックス入りの可能性が高まった。

 オリックスでは守護神の平野が海外FA権を行使してのメジャー挑戦することを表明している。長村球団本部長は増井について「先発もできるが、抑え、セットアッパーで安定した投球ができる」と高く評価。22日の交渉では3年9億円程度とみられる条件を提示。福良監督も同席して熱意を伝えていた。

 増井は今季、52試合に登板して6勝27セーブ。同じパ・リーグのオリックスなら、相手打者の力量を把握しているメリットもある。これまでオリックスとの交渉について「自分の希望はある程度、伝えられた」と明かし「月内に結論を出すイメージ」と、近日中に決めることを示唆していた。

 ◆増井浩俊(ますい・ひろとし)1984年(昭59)6月26日、静岡県生まれ。静岡高では2年夏に県大会4強。駒大、東芝を経て、09年ドラフト5位で日本ハム入団。10年4月9日ソフトバンク戦でプロ初登板。11年からセットアッパー。12年にはリーグ新記録となる45ホールドで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。今季は史上4人目の100セーブ、100ホールドを達成。日本代表では15年プレミア12、17年WBCに出場。今季推定年俸2億2000万円。181センチ、70キロ。右投げ右打ち。