開幕ローテ入りへ突っ走る! 阪神岩田稔投手(34)が今オフも2年連続で競輪トレに挑んだ。前日28日に岸和田競輪場でバンクを走行。「すごくつらい練習にはなりましたけど、心肺機能を高めてスタミナをつけたかったので」。言葉に充実感がにじんだ。

 個人トレーナーである網川(旧姓稲川)翼氏の実弟が競輪選手・稲川翔である縁で、昨オフに初挑戦。今オフも午前9時から夕方まで5時間前後のメニューはハードそのものだった。午前中から1週400メートルのバンクを30周、1周のタイムトライアル2本を消化。午後には競輪学校の課題種目にもなっている1000メートル走を敢行。ヘトヘトの1日を終えた。

 競輪はサドルとハンドルで均等に体重をかけることが難しく、強い体幹が必要。体のコアな部分を鍛える上で効果的といえる。今季は夏場以降に1軍ローテ入りしたが、10試合先発で3勝2敗、防御率4・25。試合中盤で交代を告げられる場面も多かっただけに「最低でも7回は投げさせてもらえるように。1年間ローテを守りたい」と気合十分だ。【佐井陽介】