プロ野球・大阪近鉄バファローズの球団経営からの撤退を進めた近畿日本鉄道(現近鉄グループホールディングス)の社長、会長を務めた山口昌紀(やまぐち・まさのり)氏が8日午前9時27分、大阪市の病院で死去した。81歳。奈良県出身。葬儀・告別式は11日午前11時から奈良市佐保台1の3574の4、ならやま会館で。喪主は妻佳恵子(かえこ)さん。

 1958年に近鉄に入社し、取締役や常務などを経て2003年に社長に就任。バブル崩壊後に経営を圧迫していたレジャー・サービス分野など不採算事業の整理に注力した。オリックスブルーウエーブとの球団合併を進め、2004年限りで大阪近鉄バファローズの経営から撤退した。

 07年から15年まで近鉄会長、07年からは関西経済連合会の副会長も務めていた。