阪神は13日、メジャー通算71本塁打のウィリン・ロサリオ内野手(28=韓国ハンファ)と、来季の選手契約を結んだと発表した。日米韓での争奪戦に発展したが、阪神が獲得に成功。1年契約で推定年俸は3億4000万円、背番号は20に決まった。ロサリオもうれしかったのか、自身のツイッターで「プレーする機会を与えてもらった阪神タイガースにも感謝。日本が新しい家になる!」と書き込んだ。ただし、それは阪神が獲得を正式発表する11時間前の日本時間午前3時ごろのこと。“フライング”での入団発表となった。

 ロサリオは球団を通じ「阪神の一員になれたことは誇り。自信をもってプレーしたい」とコメント。名球会でハワイ滞在中の金本監督も「クレバーな打者みたい。今うちに一番足りないのは長打力とか得点力。チーム打率も低いし、得点力が一番の弱点だから。チャンスでしぶとく右方向にポテンと落としたり、ゴロを打ってなんとか1点とか。僕の好きなタイプだね」と喜んだ。4番候補かの問いに「一番の候補でしょう」と明言した。

 本職は一塁だが捕手もでき、16年から所属する韓国ハンファでは2年連続3割30発100打点をマーク。待望の右の大砲獲得で13年ぶりリーグ優勝を目指す。