阪神が来秋のドラフト指名候補に倉敷商(岡山)の引地(ひきじ)秀一郎投手(2年)をリストアップしていることが21日、分かった。

 186センチ、82キロの大型右腕で、威力十分の最速151キロの直球が持ち味。倉敷商OBで、元阪神監督の楽天星野副会長のような打者に向かっていく熱い投球スタイルも魅力的な右腕を密着マークしていく。

 引地は岡山市立高松中時代は軟式野球部に所属していた。軟式ながら最速137キロを投げ、全国大会で準優勝するなど注目を集めていた。倉敷商に進むと1年時からベンチ入りを果たし、1年夏の岡山大会では2試合で先発を務めて今春からエースとなった。まだ甲子園には出場していないが、来年のドラフト候補の1人とみられている。球団関係者は「体は大きいし、強いボールを投げる。この1年でどれだけ成長するかが楽しみ」と話した。

 阪神は今秋のドラフトで育成選手1人を含めて7人を指名したが、高校生は6位の啓新(福井)牧丈一郎投手(18)のみだった。才能かな高校生候補が多数挙がる「ミレニアム世代」の来秋ドラフトでは、大阪桐蔭の根尾昂内野手(2年)も密着マークする方針だが、倉敷商の大型右腕からも目が離せない。