中日守護神の田島慎二投手(28)が腰を締めて、試合も締める。23日、名古屋市内でアドバイザリー契約を結ぶベルトメーカー「コア・テクノロジー」社でミーティングに参加。来季のテーマを「締」に定めた。

 2年前から使っている同社のベルトは硬い革製ではなく、ナイロンとポリウレタンを使用。腰痛予防のコルセットのような伸縮性があり、田島は普段は緩めに巻き、マウンドに行く直前に最大限まで締めつけて、体にしっかりフィットさせるという。

 リリーフ稼業は毎日ブルペンに控える重労働だ。とくに田島は腰と背中に張りが出やすいだけにベルトは必需品。「今までのベルトは着けているだけだった。こだわりがなかった自分がもったいなかった。これのおかげで今年も故障なく、登録抹消もされずに投げられた」。入団6年で334試合も投げた右腕をアシストする相棒に定着している。

 初めて通年クローザーを務めた今季は自己最多34セーブ。当然、来季も同様に任されることが濃厚で、40セーブを目標としている。「漢字1文字で言うならベルトにかけて『締』ですね。試合もしっかり締める。そして、自分の気持ちも引き締めます。もうオフは終わり。来年に向けてしっかり動きだします」。年末からキャンプインまでの自主トレ計画もほぼ固まった。タジ魔神は年をまたぐ前から、はちまきを締めてかかる。【柏原誠】