楽天は開幕から快進撃で前半戦を首位で折り返したが、夏場に入って失速した。則本は4~6月に8試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録をマーク。奪三振のタイトルも4年連続で獲得し、連続2桁勝利は5年に伸ばした。天国と地獄を味わったシーズン。担当記者の印象に残った言葉とは…。

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▽則本「意義のある三振、勝利につながる三振しか意味がない。記録は勝利の後」(6月8日DeNA戦で、8試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録を達成。飽くなき探求心を抱くエースの考えが詰まっていた=栗田尚樹)

 

▽梨田監督「まさか高校出て1年目の投手がストッパーになってくれるとは」(8月22日ロッテ戦で、チームの6連敗を止めたルーキー藤平に感謝。9月には10連敗をも止め、2度チームを救う大物ぶりを見せた=鎌田良美)

 

▽岸「こんなに期待してもらって、こんなことまでしてもらっているのに。悔しいというか、情けない」(9月21日、オリックス戦で自身7連敗。則本、美馬らが岸の連敗ストップを盛り立てようと岸Tシャツを作製し、選手、スタッフ全員が着用。チーム全員の心の温かさを感じた=栗田尚樹)

 

▽嶋「当たり前のように生活が出来て、当たり前のように野球が出来ている。その意味を考えさせられた」(12月19日、東北大の小児病棟を訪問。野球が人々の希望、笑顔につながっていると実感した=栗田尚樹)