来季7年目の中日高橋周平内野手(23)が28日、一家の大黒柱として気持ちを入れ直した。今年1月に結婚した祐里夫人(27)と米国のラスベガス、メキシコを周遊した新婚旅行から前日27日に帰国。早速、ナゴヤ球場でキャッチボールや打撃練習で汗を流した。11年ドラフト1位は「責任感が増した。頑張らないといけないですね」と、レギュラー奪取へ表情を引き締めた。

 今季の出場はプロ1年目の12年に並ぶキャリア最小の41試合。6年目も2軍生活が長かった。未来の大砲として毎年のように期待されるが、1軍定着となった年はまだない。崖っぷちだということも分かっている。

 今オフから二塁に挑戦中。「ガチンコで勝負する」と宣言していたベテラン荒木や亀沢らの実力者との定位置争いに挑まなければならない。高橋は「打つしかない」と話すなど、打撃開花が大事なポイント。10月に宮崎で行われたフェニックス・リーグから、森野打撃コーチに付きっきりで指導されるなど、懸命にバットを振ってきた。

 家族とのつかの間の楽しいひとときを過ごしたが、OFFからONに切り替えた。「春のキャンプでガンガンアピールしていかないといけないでしょう」。未完の大器のままではいられない。夫人とも二人三脚、背水の覚悟で18年に挑む。【宮崎えり子】