ロッテの黄金ルーキーに心強い援軍が届いた。ドラフト1位の安田尚憲内野手(18=履正社)宛てへの1通の手紙。送り主は、長野県上田市の母袋(もたい)創一市長だった。「安田選手が大の真田幸村ファンであると知り、非常にうれしく思い、突然ではございますが筆を執らせていただきました」。今月5日の新入団選手発表会。安田は好きな戦国武将に真田幸村を挙げた。そのことを知った、真田氏ゆかりの地である上田の母袋市長から、リストバンド、タオル、手拭いといった真田グッズ、さらに上田城内にある真田神社のお守りをプレゼントされた。

 真田氏は「上田合戦」で2度にわたり、徳川勢を撃退。いずれも圧倒的な戦力差をはね返しており、戦国の世に武名を高めた。そんな上田のお守りは、勝負事にはうってつけだ。安田は「真田幸村が『日本一の兵(ひのもといちのつわもの)』と言われたように、自分も日本一の打者と言われる日が来るよう、日々を必死に練習を重ねて頑張ります」と感激の面持ちだった。1月の新人合同自主トレへ向け、鍛錬の毎日。戦国パ・リーグへ、いざ、出陣だ。【古川真弥】